第5代同門会会長
坂本淳哉(医短16期生)

 会員の皆様におかれましては,ますますご健勝のことと存じます.昨年度の同門会総会においてご承認いただき,本年度より第5代同門会会長を拝命いたしました医療短大16期生の坂本淳哉でございます.遅ればせながらご挨拶申しあげます.非才微力の身ではございますが,伝統ある本会の発展と会員の皆様の親睦に貢献できるよう努力いたします所存でございます.

 さて,この一年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により,テレワークやオンライン授業をはじめとしたデジタル化の急進などこれまでの社会のあり方が大きく変化しています.長崎大学においても本年度のCOVID-19の感染状況に応じてオンライン授業が取り入れられています.また,理学療法士の養成課程において重要な総合臨床実習の一部は学内での代替講義への変更を余儀なくされました.一方で,医療現場に目を向けると,各施設の役割を維持するためにこれまで以上に厳格な感染対策が求められるなど,厳しい状況の中で日々の診療が行われています.このような状況が早期に収束し,これまでの活気のある日々が戻ることを願うばかりです.

 その一方で,COVID-19の感染拡大により引き起こされた様々な状況は,社会変革のチャンスでもあり,当会においても新たな歴史を積み重ねる契機になるのではないかと考えています.皆様ご承知のように昨年度の卒後セミナーはCOVID-19感染症拡大防止のため中止を余儀なくされました.しかし,この1年間で学術大会や各種研修会におけるオンライン化のノウハウが蓄積されている現況に鑑みて,本年度は総会および卒後セミナーをオンライン方式で開催する予定です.オンライン配信等の活用は,これまで地理的・時間的問題により卒後セミナーに参加できなかった会員に対して情報を提供することが可能になります.このような変革は「会員相互の親睦および福祉の増進」と「母校と医療技術の発展に寄与すること」といった本会の目的を達成するための新たな一歩になるのではないかと思います.

 また,会員の皆様もご存じのように,理学療法の卒前卒後教育の変革が進展する中,同門会が母校である長崎大学とどのように連携を図るのか考えていく必要かあるかと思います.当然,これらの課題は一朝一夕に解決できるものばかりではありませんが,会員の皆様のご協力を賜りながら,執行部一丸となって新たな同門会の歴史を積み重ねていきたいと思います.

 おわりに,本年度から新執行部において活動いたしますので,さらなる倍旧のご支援,ご鞭撻をいただきますよう,お願い申し上げます.同窓の先生方の益々のご健勝,ご活躍を祈念して就任の挨拶といたします.