日時:2009年3月7日
場所:長崎大学医学部保健学科101講義室

 2008年度 今年の卒後セミナーのテーマは「運動学習」です。 特別講演には畿央大学健康科学学部の森岡 周先生をお迎えしました。司会は、2期生で長崎大学医学部保健学科教授の沖田先生です。

 講演では、脳の機能から見た運動学習について、たいへん興味深い講演を行っていただきました。 運動スキルの獲得における、認知、連合、自動といった人間の「意識」を言葉で説明される過程は、 これまでにない斬新かつ、初めての感覚でお話をお伺いすることができました。われわれ理学療法士の 運動療法というカテゴリーを、独自のスタイルで形作っておられる森岡先生のお話に、参加の会員の皆さん、たいへん熱心に聞き入っていました。

 後半のシンポジウムでは3名の会員の先生が発表されました。 司会は虹ヶ丘病院の平瀬先生と、長崎記念病院の片岡先生です。中枢性疾患、整形疾患、スポーツ障害という異なった対象への運動学習実践ということで こちらもたいへん興味深い内容となっていました。 それぞれに、日々の臨床の中で考え、実践されておられる内容は、リアリティがあり 参加された会員の皆さんも、考え方や現場への技術応用など、ひとつでも多くの内容をもって帰ろうと、真剣なまなざしで3人の先生方の発表を聞き入っていました。

 シンポジウムの最後には、特別講演の森岡先生から、3人の先生方それぞれにコメントを頂き 、また会場との活発な意見交換で大盛況の中、今年度の卒後セミナーが幕を下ろしました。